あなたの会社の強みはなに? [経営]

消費税増税前の駆け込み需要は、以前の5%UPの時よりは感じられず、その割に4-6月の落ち込みが大きいようです。大手は予想以上に少なかったとか、想定内と言っているようですが、中小企業にとっては想定外の需要不足と、想定内の反動減でありました。

7-9月の景気動向を見て、12月に来年度の消費税10%上げをどうするか判断すると言っている安倍内閣。大型補正予算を組み、何が何でも7-9月の景気浮揚を図り、消費税を上げる方向に持っていこうとしています。5%が8%になるより、8%が10%になる方が差が少ないように感じますが、100円の物が税込みで1割上がるとなると、消費者にとっては大きな値上げに感じられます。そうなると、10%前の駆け込み需要は、その前の8%に上がる時に先食いしているので期待できず、反動減だけが大きく来るのではないかと懸念されます。
 
そうした中でも自社の強みを明確にし、その強みを生かす戦略を練り、さらにその強みを磨いて行けば激しい競争も勝ち残れると、一部の経営本には書かれているのを目にします。

あなたは「自社の強みは何ですか?」と聞かれたらどう答えますか。
「納期対応力です」「品質ではどこにも負けません」「価格は同業他社より絶対安いです」
「どこにも出来ない技術を持っています」等々。

私はどれも言えません。大阪市内だけでも同業他社が数百社ある中で、上記のどれも1番だと言える自信はありません。
それなら、お客様はなぜ当社から買って頂いているのでしょうか。こちら側から見るとライバルは数百社ですが、お客様が購入される同業他社は多分数社しかありません。その中で、選んで頂いているのは、お客様A社にとって自社は納期対応力で買って頂いているのかもしれません。又、別のB社様は、他社と比べてクレームが少ない安心な会社として、お付き合い頂いているのかもしれません。そう考えると、A社様から急な納期の注文が入った時は、何が何でも対応しなければ、そのお客様A社にとって自社から購入して頂く理由がなくなってしまうのです。

どこにもない特殊な技術を持つ事は絶対的な強みになるでしょう。そのように日々技術力を磨く事は勿論重要なことです。しかし、本当の強みはお客様が自社を選んで頂いている理由にあるのです。普遍的なもの、絶対的な技術を1つ持つより、個別的な対応力を磨いて行く方が中小企業には手っ取り早いような気がします。


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