カザロン・ド・シャ(お茶の館) [閑話休題]

日本の裏側、ブラジル、サンパウロ市の郊外に、「カザロン・ド・シャ」という朽ち果てかけた紅茶工場があります。
日系移民の片倉氏が、戦前建てた工場で、第2次大戦中インド紅茶が欧州に入らなくなった時、ブラジル紅茶を欧州に輸出するために建てられたものです。
日本で宮大工の経験を持つ移民大工の花岡氏が、自らの技を駆使して建てた建造物です。
終戦と共に、インド紅茶の復活に伴い、徐々に忘れ去られて、朽ち果てようとしていたのを、現地陶芸家の中谷哲昇(あきのり)氏が、保存活動に今力を注いでおられます。

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カザロン・ド・シャ玄関(自然の木の姿をそのまま生かした建て方が、随所に散りばめられている)


私の友人が、その活動を数年前に知り、今年の5月から、つい最近までその建物のミニュチア作りに現地に行っていました。
保存活動の少しでも支援になればとの熱い思いで、現地での募金集めのために、ミニュチアのペーパークラフト作りのワークショップを開き、現地新聞にも取り上げられるほどの活況でした。

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     現地ワークショップ風景

この友人は、昔から古建築の模型作りに造詣が深く、自費出版で「古建築模型の作り方」という本を出版したほどです。
定年を迎え、第2の人生に若いころからの夢であった「宮大工になりたい」という思いを形を変えて実現しようとしている姿に感銘を覚えます。
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